「着物を査定してもらっても二束三文にしかならなかった!」
「着物以外にも売るものないか聞かれてがっかりした」
着物買取に限らず、買取をしてもらう際に「がっかりした」という口コミがたくさんあります。
本記事では、着物買取でがっかりしてしまう理由や、がっかりしないために知っておくべき重要な対策を解説します。
実際に100名以上の着物売却経験者にアンケート調査を行ったので、リアルな声もご紹介します。
ちなみに、がっかりしたという声の多くは査定額に対してであり、他の品物がないか聞いてきたり、買取るまで帰らなかったりするケースは、個人でやっているような買取業者に多く見受けられました。
着物は価格がつきづらいですが、大手をはじめ優良な着物買取業者に依頼すれば、他の部分ではがっかりすることは少ないので、どの業者に依頼するかはしっかり考えることをおすすめします。
執筆者

大手買取業者にてWebメディアの運用を担当。着物やブランド品などの買取分野において多数のコンテンツを執筆。現場で培った専門知識とユーザー視点を活かし、買取に関する情報をわかりやすく伝える記事制作を得意としています。
監修者

査定歴10年以上の現役査定士。着物をはじめ時計・宝飾など幅広い分野の査定に従事し、累計数万点の査定実績を持つ。大手買取会社での豊富な現場経験を活かし、実務に基づいた信頼性の高い監修を行っている。
着物買取でがっかりしてしまう理由

- 査定額が低い
- 買取不可と言われた
- 買取店の買取事例を見て期待した
- スタッフ・鑑定の対応が悪い
- 着物以外の査定を強要された
着物買取でがっかりしてしまうのは、主に上記のケースです。
査定額が低い
着物の買取でがっかりしてしまう多くの理由は「査定額が想像以上に低い」と感じてしまうことです。
ほとんど買取ができないとのことで、何点かはものすごく安い値段で売れましたが、その他は、無料で引き取ることはできますという形で、ほぼ無料でお渡しする感じになりました。処分できたので良かったとは思いますが、なんだか寂しい気持ちになりました。
40代 女性 / 大手リサイクルショップ利用
兎に角査定を低くしたいのか、扱いが雑でイライラしました。おばあちゃんから貰った着物で300万したのに5000円はありえない。桐箪笥でシミもなくきちんと保管していたのにアレコレ理由を付けて安くされた。
40代 女性 / 総合買取店利用
母の着物を30着以上持ち込んだのに、3000円の査定になった。大島紬もあったので、買取を拒否したところ、もう一度ちゃんと見たいと言われ、査定額が約3万円になった。危なく損するところだった。
30代 男性 / 総合買取店利用
たとえば振袖や訪問着など格の高い着物は、購入時の値段が高額なので「「高く売れるのでは?」と期待してしまいます。
しかし、実際の着物買取額の相場は、購入額の10~20%ほどであり、仮に10万円で購入した着物は1万円ほどの買取額になってしまいます。
その上、着物に汚れやシミ、シワなどがある場合には、さらに買取額が下がってしまいます。
着物買取の相場を知らないことで、買取価格への期待が過度に高まってしまい「査定額が低い」と感じてしまうのです。
なぜ着物が高額買取になりづらいのか?少しでも高く売るには?については、以下の記事で解説しています。

買取店の買取事例を見て期待した
着物買取業者のサイトに掲載されている買取実績を見てしまうことも「がっかり」の原因です。
掲載されている買取実績は高額なものが多く「家にある着物も高額で買い取ってもらえるかも」と期待してしまうのも自然なことです。
しかし、いざ査定を依頼すると二束三文の買取額になることが多く「もっと高額だと思っていたのに」と落胆してしまいます。
業者のホームページに掲載されている買取実績は、数ある取引の中でも特に高額だったほんの一例にすぎません。
着物の買取額が全般的に高いわけではないので注意が必要です。
スタッフ・鑑定士の対応が悪い

鑑定士の態度が悪い場合にもがっかりしてしまいます。
- 一点一点丁寧に確認しない
- 査定の基準について十分な説明をしない
- 態度が高圧的で冷たく感じる
このように、スタッフの対応が悪いと「買取後、思い入れのある着物が粗末に扱われるのでは?」と心配になってしまいます。
大切な着物を査定に出す際には、信頼関係が必要です。
スタッフの対応が悪いと感じた場合には、他の業者への依頼を検討しましょう。
実際に「着物の扱いが雑だった」「査定員の態度が悪かった」という声は多数ありました。
私はきちんと畳んで着物を持っていったのですが、店員さんは私から受け取るやいなや、その場で着物を広げ一瞥するとごちゃごちゃ状態で裏に持っていきました。とても商品を扱っているようには見えない店員さんの態度に、不快な気持ちになりました。
30代 女性 / 大手リサイクルショップ利用
少し古いし保存状態も良くない着物だったが、店員が一見してイヤそうな表情と「こういうものは買い取りできません」とすごく事務的、高圧的(見下すような)な、それも周り店員や客に聞こえる大声で言い放つものだから、すごく恥ずかしく、赤面し、「すみません」と蚊の泣くような声であやまってしまった。他の品物の買取り品もあったのでその時は店内に残ったが、一刻も早く店から出たい気持ちだった。もう少し言い方があるあだろう、と思った。それ以来、セカンドストリートには行っていない。
60代 男性 / 大手リサイクルショップ利用
3点買取依頼をさせていただきました。個人で行っているリサイクルショップでの出来事です。小物や帯等まとめてでしたが、古くブランド物でもございませんでしたので、高くなるとは正直期待はしておりませんでした。結果として、値段はつけられない処分のために引き取ってあげると少々圧をかけられました。その場で引き取りは結構ですと断ったところ、元々きれいにたたんで依頼をしたはずがぐしゃぐしゃの状態で箱からはみ出て返されました。売れないからと言ってこのような扱いはと反論したところ、じゃあここで畳んでくださいとのこと…かなりの驚きと怒りでお店を出てきてしまいました。すぐ近くの他のリサイクルショップでは1点当たり1000円、小物はセットで500円で買い取って下さりお店によってこんなに違うものかと思いました。
20代 女性 / 個人リサイクルショップ利用
着物の査定後のキャンセルを断れらた
着物を査定してもらった後で、金額に納得できない場合には「売らない」という選択肢が取れるのは普通なことです。
しかし、悪徳業者の場合には「買い取るまで帰らない」というケースがあります。
着物買取で、訪問買取による押し買いのトラブルに遭いました。事前に連絡をして訪問するのはOKとは言ったものの、着物を買取るまで帰ってもらえず大変な思いをしたことがありました。
50代 女性 /個人買取業者
着物買取で、訪問買取による押し買いのトラブルに遭いました。事前に連絡をして訪問するのはOKとは言ったものの、着物を買取るまで帰ってもらえず大変な思いをしたことがありました。
50代 女性 / 個人買取業者
しかし大手をはじめ、優良な買取業者の場合には「買い取った後でも8日間なら無償で取引がなかったことにします」と謳っています。
着物以外の査定を強要された(押し買い)
着物を買い取りに出したいのに、着物以外の査定を強要される場合にもがっかりしてしまいます。
買取業者の中には、着物の買い取りを入口として、本来の目的である貴金属の査定を求めてくる悪質業者も存在します。
貴金属は需要が高く、販売ルートも幅広いからです。
私の成人式の振袖と母が持っている着物(数着)を出張査定、買取でお願いしました。後日来て、まず査定。目視すること2~3分で終了。すると査定員の方が母に「他に何かないですか?例えば貴金属的みたいな物とか。ブランド物とか。わたくし着物のみの買取だけでは会社に帰れないので」と。すると母がしていた指輪を目にし「あっ、その指輪査定させて下さい」と一言。母がしていたのは母の親(私からしたら祖母)から譲り受けた物、いわゆる形見。当然母も「これは~」と言いかけたのですが、「お願いしますよ~」としつこい査定員。私はすかさず「これは私が譲り受ける物なので駄目です」と言い返しました。すると不機嫌になり「じゃあ、他に何かないですか?」と怒り気味で言ってきたので、仕方なく古いブランドバッグを出したところ1,000円の査定額で買取。ですが、着物は未買取。そのまま退散で終了となりました。
50代女性 / 地元の買取店
祖母の遺品整理の一環で、地元の個人でやっている買取屋に古い訪問着と帯など数点を持ち込みました。最初は「丁寧に見させてもらいますよ」と穏やかな対応でしたが、査定額はわずか3,000円。「正直、今は着物の需要がなくてね」と言われ、そんなものかと納得しかけたところ「もし使ってないバッグやアクセサリーがあれば、それもまとめて見ますよ」と持ちかけられました。あまり考えずに自宅に戻り、昔使っていたブランドバッグやアクセサリーをいくつか持っていったところ、「抱き合わせなら合計で20,000円出せます」と。個別での査定額は教えてもらえず、なんとなくお得な気がしてその場で売却。しかし後日、ネットで調べるとバッグ1点だけでも中古相場が2万円以上だったことがわかり、非常に後悔しました。
40代女性 / 地元の買取店
出張買取などで、依頼者の自宅に鑑定士が訪問した際に、貴金属の査定を求めてくる業者は要注意です。
トラブルに巻き込まれないため、着物買取でありうるトラブルについては、先に頭に入れておくのをおすすめします。

着物買取でがっかりな査定額になる理由

それでは、着物買取でがっかりな査定額になってしまう原因はどのようなケースなのでしょうか?
- 着物の需要が低下している
- 着物の状態がよくない(汚れなど)
- 購入後10年以上経過した着物
- 着物のサイズが小さい
- 高級着物ではない
- 高級着物なのに証紙がない
- 着物専門の鑑定士以外に査定される
- 悪徳業者に不正査定される
以下、それぞれ詳しく解説していきましょう。
着物の需要が低下している
買取額が二束三文になってしまう大きな原因は、近年の着物の需要の低下です。
現代では、以下の理由から着物を着る機会もどんどん減ってきています。
- 一人で着物を着れない
- 着るのが面倒
- 身体を動かしにくい
多くの人が、成人式や結婚式など特別な日にしか着物に袖を通しません。
その上「着物は着用後の手入れが面倒だから」とレンタルを利用する人も多くなっています。
そもそも着物に興味が無い、購入しようと思わない、そんな理由から着物の需要がどんどん低下しているのです。
需要が低ければ、高値で売ることもできません。
そのため、買取額もどんどん下がってしまうのです。
着物の状態がよくない(汚れなど)
以下のような状態の悪い着物は買取額も下がります。
- シミや汚れの分部が広範囲
- カビ臭いにおいがする
このような着物は、価値が大きく下がってしまうからです。
例え有名産地で作られた着物や、著名な作家が手掛けた高級着物であっても、態が悪ければ買取額は大幅に下がってしまうので、注意しましょう。
購入後10年以上経過した着物
特に目立った汚れなどがなくても、購入後10年以上経過してしまった着物は高く売れません。
デザインが古くなる、生地が劣化し傷みやすくなるなどの理由から、価値が下がってしまうからです。
古い着物でも、希少価値が高く、人気のある着物などは骨董品や美術品として高額で売れることもあります。
しかし、多くの場合、古い着物は買取額が低くなってしまいます。
着物のサイズが小さい
サイズが小さい着物も、買取額が下がる原因です。サイズの小さい着物は着用できる人が「身体の小さい人」に限定されてしまうため、需要が低くなってしまうからです。
一方、大きい着物は、身体の大小を問わず、着用する人のサイズに合わせて幅広く着用することができます。
そのため、買取額も小さい着物に比べ高額です。
特に、古い着物は、平均身長の低い昔の人向けに作られています。
高級着物ではない
元値が安い着物は、高く売ることができません。
一般的に、着物の買取価格は、着物の購入額に比例するからです。
振袖や留袖、訪問着などの格の高い着物や、大島紬や京友禅など名の通った着物は買取額も高額です。
しかし、浴衣や小紋などそもそもの購入額が低い場合は、高価買取は望めないでしょう。
高級着物なのに証紙がない
高級着物であるのに、証紙がないものは、査定時の大きなマイナスポイントになってしまいます。
証紙は、着物の品質を保証する大切な証明書だからです。有名産地の着物や、有名作家が手掛けた着物は高価買取が期待できます。
しかし、いくら価値の高い着物でも「証紙」がなければ、着物の価値を証明することができません。
そのため、証紙のない着物は買取額が不安定になってしまいます。
着物専門の鑑定士以外に査定される
着物の知識のない鑑定士に買い取りを依頼するのはNGです。
着物の適正な価値を見極めることができないからです。
洋服や雑貨、家具などさまざまな品物を扱う買取専門店では、多くの場合着物専門の鑑定士が常駐していません。
そのような場所で査定を行うと、スタッフが着物の良し悪しを判断できません。
そのため、本来ならば高額で取り引きできる着物も安価で買い取られてしまいます。
着物の買取を行う際には、着物専門の鑑定がいるかどうか必ず確認しましょう。
悪徳業者に不正査定される
着物の買取専門を装う悪徳業者には注意が必要です。悪徳業者の手口は主に以下の3つに大別されます。
- 押し買い:売るつもりのない着物まで買い取られてしまう
- 買い叩き:価値のある着物と知りながら低価格で買い取る
- 抱き合わせ:着物の買取を入口にして、実は貴金属の買取が目的
特に、アポなしで突然自宅を訪ね、着物の鑑定を行おうとする場合は、間違いなく悪徳業者です。
鑑定が始まると言葉巧みに利用者を誘導し、思い入れのある着物が不当に扱われてしまいます。少しでもあやしいと思った場合は、鑑定前にはっきりと断りましょう。
着物買取でがっかりしないための対策

着物買取でがっかりしないためには、以下のような対策が必要です。
- 買取価格の相場を確認する
- 口コミをチェックする
- 査定額に納得がいかなければはっきりと断る
- 需要期に着物を売る
- 着物の専門買取店で査定する
- 証紙を提示する
- 着物の付属品もまとめて買取に出す
- 着物の保存状態を良好に保つ
- 買取前にクリーニングしない
- 相見積もりをする
それぞれの対策について、以下詳しく解説します。
買取価格の相場を確認する
大切な着物の査定でがっかりしないためにも、買取価格の相場を必ず確認しておきましょう。
まず、手持ちの着物がどんな種類の着物で、シミや汚れがあるかどうかを確認します。
そうすることで、ある程度の相場を判断することができます!
事前にリサーチを行っておくことで、買取額が妥当な値段なのかをある程度予測することが可能です。
万が一買取額に納得がいかない場合にも、知識があれば適切な質問をすることができます。
依頼者は、査定のプロではないので、もちろん専門的な知識はありません。
しかし、業者任せではなく、売る側もある程度知識を蓄えておくと適正な価格で取引しやすくなるでしょう。
2025年現在の着物買取の相場は、以下の記事でまとめています。

口コミをチェックする
口コミは、業者の信頼性を知るための重要な手段です。
多くの口コミで高評価を得ている業者は、丁寧な接客や適正な査定を行っていることが期待できるからです。
反対に、口コミが低い業者は、トラブルや不満が生じやすい可能性があります。
鑑定前に、利用者のニーズにしっかりと応えている、信頼性の高い業者かどうかを口コミで確認しましょう。
最近だとGoogleマップの口コミが特に確認しやすくておすすめです。
査定額に納得がいかなければはっきりと断る
着物の査定額に満足できない場合には、はっきりと断りましょう。
以下のような場合には特に注意が必要です。
- 説明が曖昧
- 不明確な理由で査定額を提示してくる
- 態度が高圧的
大前提として、信頼できる業者は、査定額の説明を丁寧に行ってくれます。
しかし、少しでも不安材料がある場合には、一度査定を取りやめ、別の業者に依頼することもできます。
思い出の着物を安心して手放すためにも、納得のいく取引を心がけましょう。
もし断っても帰らない場合には、警察に相談しましょう。
他にも、消費者センターに相談するのも手です。消費者を騙すようなケースでは、専門的な知識を持つ相談員が助言をしてくれます。
需要期に着物を売る
着物の需要が高まる時期に買い取りに出すと、他の時期に比べて買取額が高くなります。
業者側も、需要期の着物は売れやすく、保管コストなどの経費もかからず済むからです。
着物ごとの需要が高まるシーズンは以下の通りです。
- 振袖:成人式シーズン
- 打掛、留袖、訪問着:結婚式が多く行われる5~10月
- 色無地、訪問着:卒、入学式のある3~4月
- 絽の着物(夏用の着物):夏
上記のように、着物にはそれぞれの着用シーンがあります。
同じ着物でも、需要が高まる時期に売るかどうかで買取額にも差が出てきます。
着物の買い取りを依頼する際には、着用シーズンの少し手前の時期をねらいましょう。
着物の専門買取店で査定する
着物を買取に出す際には、必ず着物の専門買取店へ依頼しましょう。
着物の専門的な知識のないスタッフは、着物の価値を的確に見極められないからです。
その結果、本来高値で取り引きできる着物も、査定額が下がってしまいます。
多くの品物を扱うリサイクルショップなどでは、多くの場合着物専門の査定スタッフが常駐していません。
したがって、買取に出す際には、必ず着物専門の査定員が在籍している買取店へ依頼しましょう。
証紙を提示する
証紙がある場合は、査定の際に必ず提示しましょう。
証紙は、着物の品質を証明する保証書だからです。
伝統工芸品として認められている着物や、有名産地で作られ確かな品質の着物には購入時必ず証紙が付けられます。
しかし、買い取り地の際に証紙がなければ、その品質を保証できません。
そのため、たとえ高級な着物であっても買取価格が低くなってしまうのです。
思い入れのある着物を少しでも高値で取引するためにも、証紙は大切に保管しておきましょう。
着物の付属品もまとめて買取に出す
買取の際に、草履やバッグ、帯締めなどの付属品もまとめて買取に出すと、買取額が高くなります。
着物に合わせた帯、またその他の小物などセットで購入したものは、そのまま売りましょう。
こうすることで、業者も買い取り後、一式をセットで売ることができます。
着物に付随する、帯や帯揚げ、帯締め、草履、バッグなどはセットで買い取りに出しましょう。
着物の保存状態を良好に保つ
着物の保尊状態は、買取時の価格に大きく影響します。
保管方法の悪さから、シミや汚れなどが着物に付いてしまうと、価値のある着物でも買取価格が著しく下がってしまうからです。
着物の保管する際には、普段から直射日光を避け、さらに湿度管理を行うなどの手入れを行い、保存状態を良好に保っておきましょう。
買取前にクリーニングしない
買取前のクリーニングはNGです。クリーニングに出すことで、着物地が劣化してしまう場合があるからです。
シミがある場合などは「クリーニングを行いシミを除去して、少しでも高値で買取してもらいたい」と思うかもしれません。しかし、クリーニングにより色落ちする、金箔がはがれるなどデメリットも発生します。
また、実際の買取額よりもクリーニング代が高額であれば結果損をしてしまいます。
上記のリスクを避けるためにも、買取前のクリーニングは避けましょう。
相見積もりをする
買取を依頼する際には、ひとつの業者だけでなく、複数の買い取り専門店で査定を受ける「相見積もり」を行いましょう。
着物買取価格ははっきりとした基準がないため、買取店により査定額が異なる場合があるからです。
また、それぞれの業者によって強みが異なるため、ある業者では査定額が1,000円でも、別の業者では10,000円ということも往々にしてあります。
買取時は、必ずいくつかの買取店で見積もりを取り、最も高い金額を提示された店舗で買い取ってもらいましょう。
着物買取でがっかりした112名のアンケート調査結果

着物買取に関する112名の体験者にアンケートを実施したところ、以下のような不満の声が多く寄せられました。
- 査定額が極端に安い(買い叩き):81名
- 他の品物も売るよう勧誘してくる(抱き合わせ買取):26名
- 着物の扱いが雑だった:21名
- 押し買いされそうになった:11名
- 査定だけのつもりが、強引に契約を迫られた(キャンセル不可):8名
- キャンセルしたら手数料を請求された:3名
- 着物を持ち逃げされた:1名
※複数回答可
とくに「査定額が極端に安い」と感じた人が全体の7割を超えており、買取価格への不信感が強いことが浮き彫りになりました。
また、買取の現場でトラブルに発展しかねないケースも少なくなく、慎重な業者選びの重要性を感じます。
まとめ

着物の買取は、期待と現実のギャップにより「がっかりした」という声が後を絶ちません。
がっかりしたという声の多くは査定額です。
着物自体が思った以上に高く売れないという現実はありますが、買取業者によって査定額はかなり差があります。
着物をメイン商材として扱っている業者に依頼すれば、査定額でがっかりする機会は減るでしょう。
また、押し買いなどのトラブルに巻き込まれてがっかりするのは、主に大手や着物専門の買取業者ではなく、地元にある個人でやっているような業者に依頼した場合がとくに多いので注意してください。
以上、着物買取でがっかりする理由と、その対策についてでした。