銘仙の買取相場まとめ!価値はある?種類別の値段の違いや銘仙の特徴・柄まで解説

銘仙の買取相場

レトロで華やかな色柄が魅力の銘仙(めいせん)は、近年、アンティーク着物として再評価されており、状態や柄次第では高価買取が期待できる着物のひとつです。

本記事では、銘仙の買取相場や産地による違い、高く売るためのコツ、安心して利用できる買取業者を詳しく紹介します。

「古い銘仙があるけれど、売れるか不安」「どうせならできるだけ高く売りたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

執筆者

大手買取業者にてWebメディアの運用を担当。着物やブランド品などの買取分野において多数のコンテンツを執筆。現場で培った専門知識とユーザー視点を活かし、買取に関する情報をわかりやすく伝える記事制作を得意としています。

監修者

査定歴10年以上の現役査定士。着物をはじめ時計・宝飾など幅広い分野の査定に従事し、累計数万点の査定実績を持つ。大手買取会社での豊富な現場経験を活かし、実務に基づいた信頼性の高い監修を行っている。

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銘仙の買取相場

銘仙の買取相場は、産地や柄のデザイン、状態によって大きく変動します。

一般的には数百円〜1万円前後が目安ですが、保存状態が良く、希少価値のある柄や人気の産地のものであれば、1万円を超える査定がつくこともあります。

ここでは、代表的な産地別に特徴とあわせて、銘仙の買取相場を紹介します。

足利銘仙

群馬県足利市で生産されていた足利銘仙は、鮮やかな色使いと大胆な図柄、解し織り(ほぐしおり)という技法が特徴です。

大正ロマンを象徴するデザイン性の高さから、アンティーク着物としての人気も高く、現在でも一定の需要があります。

買取相場は状態や柄の人気度によって幅がありますが、一般的には1,000円〜10,000円前後が目安とされています。

中でも保存状態が良く、アール・デコ風の幾何学模様や抽象的な柄が施されたものは、コレクターやリメイク需要から高く評価される傾向にあります。

また、足利市は銘仙の文化を今も大切にしており「足利銘仙博物館」などの文化施設も存在することから、その歴史的価値も買取価格に反映されやすいと言えます。

桐生銘仙

桐生銘仙は群馬県桐生市で生産されていた銘仙であり、高品質な撚糸(ねんし)を使って織られる上質な仕立てが特徴です。

そのクオリティの高さから「御召銘仙(おめしめいせん)」とも呼ばれ、将軍や武家にも好まれていたという歴史があります。

買取相場は1,500円〜12,000円程度が目安ですが、保存状態が良く、落ち着いた古典柄や上品な色味のものはさらに高額になるケースもあります。

「西の西陣 東の桐生」と称されるほどの織物の名産地だけあり、細やかな柄や織りの美しさは他の銘仙と一線を画す存在です。

こうした背景から、現在でも根強い人気があり、アンティーク市場でも一定の評価を受けています。

伊勢崎銘仙

群馬県伊勢崎市で生産されていた伊勢崎銘仙は、併用絣(へいようがすり)という技法によって、経糸と緯糸の両方に柄を染めることができるのが大きな特徴です。

これにより、20色以上もの色を使った繊細でカラフルな表現が可能となり、まるで絵画のような美しい意匠が生まれました。

買取相場はおおよそ1,000円〜10,000円程度が目安です。とくに保存状態が良く、配色や柄に華やかさがあるものは、アンティーク着物やリメイク素材として人気があり、査定額も上がりやすくなります。

また、伊勢崎銘仙は生地を織る前に糸を染める「先染め」技法を採用しており、発色が鮮やかで色落ちしにくいという点も評価の対象になります。

個性の強い柄を好むコレクターやデザイナーからの需要も高いため、意外な高値がつく可能性もあるでしょう。

秩父銘仙

秩父銘仙は埼玉県秩父市で生産されていた銘仙で、ほぐし捺染(なっせん)という独特な染色技法が大きな魅力です。

仮織りした経糸に型紙で柄を染め、その後で本織りすることで、柄の輪郭にわずかなズレや滲みが生まれ、柔らかく温かみのある風合いに仕上がります。

買取相場は800円〜9,000円ほどです。大胆でモダンな草花模様や幾何学模様など、デザイン性が高いものは評価が高くなりやすいです。

また、表裏のない染め上がりが特徴のため、仕立て直しがしやすいという実用面でのメリットもあり、リユース市場でも一定の人気を誇ります。

昭和レトロな魅力を求める若い世代からの支持もあり、状態や柄によっては思わぬ高値がつくことも。

八王子銘仙

東京都八王子市で生産されていた八王子銘仙は、生産数が非常に少なく、現在ではほとんど市場に出回らないため、希少価値が高い銘仙として知られています。

特徴的なのは「カピタン織り(ドビー織り)」という技法です。経糸に色糸、緯糸に白糸を用いることで、生地に独特の地紋や凹凸が生まれ、上品で高級感のある質感を実現しています。

買取相場は1,000円〜12,000円前後が目安ですが、保存状態が良く、柄や織りに珍しさがある場合はさらに高値がつく可能性もあります。

現在では生産がほとんど行われていないため「ヴィンテージ銘仙」としてコレクターからの需要もあるのが大きなポイントです。

銘仙を高額買取してもらうコツ

銘仙はレトロ着物ブームやアンティーク市場の高まりもあって、今こそ再評価されています。

ちょっとした工夫で査定額が変わることもあるので、ぜひ以下のポイントを押さえて査定してもらいましょう。

保管状態をできるだけ整えておく

査定士が銘仙を手に取った瞬間、まず最初にチェックするのは「状態」です。

特にアンティーク着物である銘仙は、生地が繊細な絹であるため、湿気・虫食い・シミ・カビ・においといったダメージがつきやすく、状態によって査定額が大きく左右されます。

  • タンスにしまいっぱなしの場合は風通しの良い日陰に数時間干して湿気を飛ばす
  • たとう紙が汚れている場合は新しいものに交換(100円ショップのものでOK)
  • 軽くブラッシングしてホコリを払う

これらのひと手間で「大切に扱ってきたんだな」という印象を与えることができ、買取価格アップにつながる可能性があります。

証紙やタグがあれば一緒に提出する

銘仙のような伝統織物は、見た目や風合いだけでは正確な真贋が分からない場合もあるため、産地や織元を証明してくれる証紙やタグは、プロの査定士にとって非常に重要な判断材料になります。

例えば「足利銘仙」や「桐生銘仙」など、有名な名産地のものであれば証紙があるだけで価値が明確になり、数千円〜1万円以上、評価が跳ね上がることもあります。

また、仕立て控えや包装に使われていたたとう紙に産地名が書かれているケースもあるので、一度押入れの奥までチェックしてみましょう。

帯や羽織、小物などとセットで査定に出す

銘仙1枚よりも、帯や羽織、草履などとセットで査定に出す方が、コーディネートとしての価値が伝わりやすいため査定額も伸びやすくなります。

とくに「昔、家族が一式揃えていたもの」などで、着物との調和が取れている小物類がある場合、業者側としてもすぐに再販できる状態として高く評価する傾向があります。

また、買い取り後にそのままレンタル用やリメイク素材として販売する業者も多いため、セットでの需要は高まっています。

バラバラで出すよりも「この銘仙にはこの帯がぴったりだったな」と思い出を添えて、まとめて査定に出してみましょう。

数社で相見積もりをとる(リサイクルショップは避ける)

同じ銘仙でも、査定する業者によって数百円〜数万円の差が出ます。

これは決して誇張ではなく、着物専門の知識や、買取後の販売ルートをどれだけ持っているかで業者ごとのニーズの感じ方がまるで違うためです。

例えば、リサイクルショップでは「古い着物=売れない」として100円査定になることもありますが、着物専門業者であれば「この図柄は今人気がある」と3万円つけられることもあるのです。

誰に見てもらうかで着物の買取金額は大きく変わるため、1社だけで決めてしまわずに複数の買取業者で査定してもらいましょう。

銘仙買取で高価買取が期待できる業者

銘仙は地域や年代によって価値が大きく異なるうえ、保存状態や柄の希少性も査定額に影響するため、見る目がある業者を選ぶことが何より重要です。

ここでは、銘仙の買取実績が豊富で、査定力・サービス面の両方で信頼できるおすすめ業者を3社ご紹介します。

福ちゃんは銘仙をはじめ着物買取で高額買取が期待できる

業者名福ちゃん
買取方法店頭・出張
買取エリア沖縄以外の全国
営業時間9:00〜20:00
Web申込:24時間受付
料金全て無料
公式サイト公式サイトはこちら
キャンペーン買取価格50%アップ
福ちゃんの特徴(メリット)
  • 高額買取できる仕組みを確立
  • 47都道府県すべてのエリアをカバー
  • 着物の知見がある鑑定士が多数在籍
  • 押し買いしない宣言/女性鑑定士を指名可能
  • シミや色褪せなど状態不良でも買取可能
  • 査定・訪問・相談・キャンセルなど全て無料

福ちゃんは銘仙をはじめとした着物の買取に力を入れている、全国対応の総合買取サービスです。

骨董品やブランド品など多ジャンルの査定を行っていますが、特に伝統工芸品やアンティーク着物の査定力に定評があり、銘仙のような繊細な絹織物もしっかり価値を見極めてくれるのが大きな強みです。

女性の利用者向けには、出張買取時に女性スタッフが対応する「レディースプラン」も用意されており、「男性査定員を自宅に招くのは不安」という方も安心して利用できます。

また、相談・出張・査定・キャンセルとすべて無料で利用可能なので「まずは銘仙の価値を知りたい」「手間をかけずに専門家に見てほしい」という方にもぴったりです。

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バイセルは銘仙をはじめ買取実績が2700万点以上ある大手の買取業者

業者名バイセル
買取方法店頭・出張・宅配
出張可能地域離島以外の全国
営業時間10:00〜20:00
電話・Web申込:24時間受付
料金全て無料
公式サイト公式サイトはこちら
キャンペーン抽選で買取金額5倍
バイセルの特徴(メリット)
  • 24時間365日、電話で申し込みが可能
  • 累計買取実績が3,700万点と実績が豊富
  • 東証グロースに上場しており信頼性がある
  • 他社より1円でも高いと返品してもらえる

バイセルは、出張・宅配・店頭といった多様な買取方法を提供する大手総合買取サービスで、銘仙を含む着物の買取実績も豊富です。

東証上場企業が運営しているため、法令遵守や顧客保護の体制がしっかり整っており、初めての方でも安心して利用できるのが特徴です。

査定を行うのは、着物の知識だけでなく礼儀やマナーまで厳しい研修をクリアした査定員のみです。無理な勧誘や強引な買い取りは一切なく、誠実で丁寧な対応に定評があります。

また、着物の再販ルートが豊富にあるため、「他社では値がつかなかった銘仙でも思わぬ高額査定がついた」という声も多数あります。

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ザ・ゴールドは全国70店舗あり銘仙の持込買取をしてもらいやすい業者

業者名ザ・ゴールド
買取方法店頭・出張・宅配
出張可能地域鳥取・島根・沖縄以外の全国
営業時間9:00〜18:00
Web申込:24時間受付
料金全て無料
公式サイト公式サイトはこちら
キャンペーン抽選で10名に現金5万円
ザ・ゴールドの特徴(メリット)
  • 査定実績166万人越え
  • 安心して自宅に呼べる買取店で1位
  • 創業61年で全国に70以上の店舗を展開
  • 不要な着物は無償で引き取ってもらえる

ザ・ゴールドは、GIA鑑定士やリユース営業士など専門資格を持つ査定士が在籍しており、銘仙のようなアンティーク着物にも確かな目利きで対応してくれる買取サービスです。

大きな特徴は、着物の買取後のリユース活動にも力を入れている点です。学校・福祉施設・ボランティア団体などに、着物や帯を積極的に寄付しており「思い入れのある銘仙を、誰かの役に立ててほしい」という気持ちに応えてくれる点も魅力です。

また、不動産・法律・葬祭などの専門企業とも提携しているため、生前整理や遺品整理の一環として銘仙を手放したい方にも相談しやすい環境が整っています。

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銘仙買取に関するよくある質問

銘仙を売りたいと思っても「本当に値がつくの?」「状態が悪くても大丈夫?」など、気になることがたくさんあるかもしれません。

ここでは、実際によく寄せられる質問をもとに、銘仙の買取にまつわる疑問や不安を解消していきます。

値がつかなかった銘仙はどう処分すれば良い?

買取業者によっては、値段がつかなかった着物を無償で引き取ってくれるサービスを展開しています。引き取られた着物は捨てることなく有効活用してくれるので、安心して引き取ってもらいましょう。なお、買取業者の中には引き取りサービスを行っていないところがあるため、事前によく確認することをおすすめします。

銘仙の身丈は買取金額に影響する?

銘仙の丈が短いと、次に着用する人の身長に制限が出てしまうので、否が応でも需要が少なくなります。

需要が少ない着物は高値では買い取ってもらいづらいため、査定額が二束三文になる恐れがある点に留意しましょう。

言い換えれば、銘仙の丈が長ければ需要が高いため、短いものより高価買取されやすいです。

銘仙の色やデザインは買取金額に影響する?

現在昭和レトロブームが起こっている関係で、銘仙はレトロな雰囲気を感じられる色や柄のものの人気が高まっています。

鮮やかで明るい色使いだったり、柄が大きくてモダンな印象を抱いたりするものは、高価買取されやすい傾向があります。

とはいえ着物の専門知識がないと人気の色や柄かどうかは判別することが難しいと思うので、買取業者の査定員に実物を見せて価値が高いかどうかを判断してもらうことが賢明です。

銘仙を反物のまま持っていても買取してもらえる?

はい。反物状態でも買取可能な業者はあります。未仕立て・しつけ糸付きのものはむしろ高評価につながることもありますので、安心して査定に出してみましょう。

まとめ

近年の昭和レトロブームを受けて、銘仙はアンティーク着物として再び注目を集めています。たとえ古いものであっても、状態が良く、デザイン性に優れたものは高額査定がつくケースも珍しくありません。

特に足利・桐生・伊勢崎・秩父といった名産地の銘仙や、解し織り・併用絣といった特徴的な技法が用いられているものは、コレクターや着物愛好家の間で根強い需要があり、高額買取してもらえる可能性があります。

大手の着物買取業者なら、傷みがあったり証紙がなかったりしても丁寧に査定してくれるため、まずは相談してみるのがおすすめです。

また、帯や羽織、小物類などを一緒に出すことで、査定額がアップすることもありますし、複数社での相見積もりを取ることで、より納得のいく価格で手放せる可能性も高まるため、ぜひ実践してみてください!

以上、銘仙の買取についてでした。

運営

合同会社ymtは、着物の宅配買取を中心としたリユース事業を展開しながら、買取業に携わる企業向けに現場目線のコンサルティングサービスも提供しています。

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